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第1章|20代、暗闇のスタートライン
22歳、大学を卒業。就職氷河期ほどではないけれど、希望していた業界には全滅だった。仕方なく入った中小企業は、入社3ヶ月で心をすり減らす場所になった。
「これが社会ってやつか」
そうつぶやきながら、家と会社を往復する日々。夜はコンビニ弁当、休日は寝だめ。希望も目標もなかった。
第2章|焦り、比較、そして自己否定
SNSを開けば、同世代の“成功”が流れてくる。起業した友人、海外移住した同級生、結婚して幸せそうな知人。
「なんで自分だけ、こんな場所にいるんだろう」
焦りと嫉妬が混じり合い、自分への否定が止まらなかった。やりたいことはあるのに、動けない。どうせ自分なんか、という言葉が脳内を支配していた。
第3章|“底”に落ちた夜
26歳、会社を辞めた。 貯金も人脈も、自信すらなかった。
ある夜、狭いワンルームの天井を見上げながら、思った。
「人生詰んだな」
その言葉は、呪いのようで、どこか清々しくもあった。全てが終わったようで、でも実は、ここからが始まりだった。
第4章|自分との“対話”を始めた日
本を読み漁った。 公園を歩いた。 バイトをしながら、ノートに「やりたいことリスト」を書いた。
その中のひとつが、「文章を書くこと」だった。
子どもの頃、作文が好きだった。 「好き」をもう一度掘り出すことで、自分の中に“熱”が戻ってきた。
第5章|ブログという「小さな船」
ブログを始めたのは、27歳。 誰に読まれるでもなく、ただ自分の思いを書き綴った。 「今日考えたこと」「昔の話」「無職の日常」
PVは1日5とか、10。 でも、少しずつ反応が増えていった。
「なんか、わかる」 「その気持ち、私もあります」
その言葉が、自分を救った。
第6章|“生きてていい”と感じた瞬間
30歳、ブログで月に数万円の収益が出るようになった。 企業からライター依頼も届くようになった。
気づいたら、「生活」になっていた。 気づいたら、「役に立っていた」
そして何より、 気づいたら「笑っていた」
第7章|30代、人生は“整える”フェーズへ
30代は、突き抜けるというより“整える”感覚だ。 無理に何者かにならなくても、丁寧に暮らし、淡々と積み重ねていく。
あの“詰んだ”日々がなければ、今の穏やかさはなかった。
第8章|過去の自分に伝えたいこと
「20代で人生が終わった」なんて、ただの通過点だ。
むしろ、“本当の自分”に出会うための準備期間だった。
焦らなくていい。 比べなくていい。 今、心が動く方へ、一歩ずつ進んでみてほしい。
第9章|迷ってる誰かへ、手紙のように
もし、いま「人生詰んだ」と思っている人がいたら。
それは、まだ物語が終わっていない証拠だ。
本当に終わっているなら、「詰んだ」とすら思えない。 そう思えるうちは、やり直せる。 必ず、やり直せる。
まとめ|笑える日は、必ず来る
人生は直線じゃない。
遠回りも、脱線も、寄り道も、全部が「地図」になる。
20代で“詰んだ”と思っても、30代で“笑える”ようになる。 それが、人生の妙であり、醍醐味だ。
これを読んだあなたが、今日少しだけ肩の力を抜けたなら。 それだけで、僕の“人生”には、また一つ意味が生まれる。