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「人生100年時代」が、現実になった。
平均寿命が80歳を超え、「100年生きるかもしれない」が他人事ではなくなった現代。
でも、ふと考える。100年もある人生、どう動いていけばいいの?
働く、学ぶ、遊ぶ、老いる。
これまで“当たり前”だったライフプランは、どうやら設計ミスかもしれない。
ここでは、「長く生きること」が前提となった今、私たちがどう“活動”していけばいいか、そのヒントを探ってみよう。
第1章:30歳で一度“棚卸し”する
今の日本では、22歳で大学卒業→定年は65歳。
つまり、労働人生は約40年。
ところが、100年生きるとしたら、老後が35年もある。
このままじゃ、老後が“第二の人生”というより、“人生の半分”になってしまう。
だからこそ、30歳前後で一度棚卸ししてみるのが重要だ。
- 自分は何が好きだったか?
- 何が苦手だったか?
- いままでの仕事は自分に合っていたか?
- この先、何をしたいか?
「若いうちにレールに乗って、あとは走るだけ」の時代は終わった。
今は「何度もレールを敷きなおす」生き方が正解だ。
第2章:キャリアは“線”ではなく“点”で描く時代へ
これまでは、
- 学ぶ → 就職 → 結婚 → 定年 → 老後
という一本道だった。
でも、100年時代には“脱線”や“寄り道”がむしろ価値になる。
たとえば:
- 40歳で会社を辞めて、カフェを始めた人
- 50歳でヨガ講師になった元銀行員
- 60歳で大学に入り直した主婦
これらはもう珍しくない。
むしろ、自分の人生を点で描き直せる柔軟性こそが、長寿社会の武器になる。
キャリアは、直線じゃない。
ドットでつながった「自分だけの軌跡」だ。
第3章:“健康貯金”は活動のベースキャンプ
どんなにやりたいことがあっても、体が動かなければ意味がない。
だから今、多くの人が注目しているのが**“健康貯金”**。
これは「年を取ってから病気をしないための備え」じゃなくて、
**「年を取っても活動できる体を維持するための投資」**だ。
ポイントは3つ。
- 毎日10分でもいいから体を動かすこと
- 食べすぎないこと(腹八分目)
- 筋肉は裏切らない(とにかく筋トレ!)
100歳まで歩ける人は、実は「20代の筋肉の貯金」がある。
毎日エレベーターを使うか階段を使うか、それだけで未来が変わる。
第4章:孤独にならない「人間関係のアップデート」
人生100年時代で最も怖いのは、病気でもお金でもない。
それは――孤独だ。
老後、友人がいない、家族とも疎遠、近所付き合いゼロ。
その状態で30年以上生きることを想像してみてほしい。
人間関係も「貯金」が必要だ。
そしてそれは、年齢とともに“アップデート”しなければならない。
- オンラインで共通の趣味を持つ仲間を作る
- 趣味サークルや地域活動に参加する
- 孫や若者と接点を持ち、「時代の感覚」を吸収する
若い人と接すると、人生に“未来の気配”が戻ってくる。
これは年齢を重ねるほど重要になる。
第5章:“活動のスイッチ”をいくつ持てるか?
100年生きるということは、変化に何度も直面するということでもある。
- 転職
- 親の介護
- 配偶者との死別
- 自分の病気
そのたびに立ち止まり、「再スタート」を切らなければならない。
その時、役立つのが“複数の活動スイッチ”。
たとえば、
- 本業とは別に、ボランティアや副業を持っておく
- 毎週ワクワクできる趣味を持っておく
- 発信や創作をする場所を持っておく(ブログやYouTubeなど)
ひとつのスイッチがOFFになっても、別のスイッチで前に進める。
これは、長い人生を「しなやかに生きる」ための保険でもある。
まとめ:「自分の人生を“編集”し続けよう」
100年生きる時代に必要なのは、
「完成された人生」ではなく、編集し続ける人生だ。
- 思い切ってやめる
- 思い切って始める
- 失敗しても、笑ってもう一回やってみる
その繰り返しが、100年分の“物語”になる。
あなたは、これからの人生をどう編集する?