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はじめに|「食費月1万円」で、生きていけるのか?
物価高、円安、値上げラッシュ。
そんな中、ふと頭をよぎったひとつの疑問──
「月1万円で、食費って足りるんだろうか?」
“節約術”という言葉に頼らず、自分の限界を見てみたい。
そんな思いつきで始めた【1日333円チャレンジ】。
気がつけば、それは単なる金額制限ではなく、
自分の価値観を再定義する体験になっていきました。
真実①|「満腹=幸福」は幻想だった
最初の1週間、常に“空腹”と戦っていた。
でも、ある瞬間から気づく。
「あれ、空腹ってちょっと楽しいかも。」
脳が冴える。
味覚が研ぎ澄まされる。
少量のごはんが、とんでもなく美味しい。
“満腹=幸せ”だと思っていたけれど、
それはたぶん、「過剰摂取による一時的な快楽」だった。
空腹と向き合って初めて、本当の満足感に出会えた気がした。
真実②|「コンビニ依存」が抜けると、人生が整う
外食やコンビニ弁当を断つ。
それだけで、食費は一気に半額以下になった。
でも、それ以上に大きかったのは、
“なんとなくの買い物”をやめられたこと。
・ついでにスイーツ
・気まぐれで買うジュース
・小腹を満たすお菓子…
この“ついで”こそが、浪費の温床だった。
「自炊して、買い物は週1回」にルールを絞ると、
生活がびっくりするほどスッキリした。
真実③|「買い物」は知識ゲーだった
1万円生活では、スーパーでの1円差が命取り。
自然と価格と栄養価のバランスを見るようになる。
・もやし:安い・多い・応用可
・鶏むね肉:タンパク源・コスパ最強
・豆腐:日持ちして栄養豊富
・乾物:地味に便利すぎる
…と、食材の“戦闘力”を比較する癖がついた。
これはまさにRPGで武器を吟味する感覚。
気づけば、スーパーでの買い物が「攻略プレイ」になっていた。
真実④|「節約メシ」はクリエイティブだった
例えば、こんな料理を作った。
- もやし+卵+鶏むね肉=節約親子丼
- 冷ごはん+茶漬けの素+焼き海苔=貧乏めし風お茶漬け
- 醤油+砂糖+ごま油で炒めた野菜=自作ナムル
レシピはYouTubeとX(旧Twitter)で収集。
「100円レシピ」と検索すると、宝の山が出てくる。
制限があるからこそ、アイデアが湧く。
節約とは“我慢”ではなく、“発明”だった。
真実⑤|「食と向き合う」ことで、自分も整った
1万円生活の終盤、意外な変化が訪れた。
- 肌の調子がよくなった
- 体重が自然に落ちた
- 毎日の食事が楽しみになった
- 食後にだらけなくなった
理由はシンプル。
食べるものを選ぶ意識が圧倒的に高まったから。
それまで「なんとなく口にする」ことが多かった食事。
でも今は、“この1食に何を込めるか”を考えるようになった。
結果、体も心もリズムを取り戻していった。
おわりに|制限があるほうが、人は幸せなのかもしれない
「食費月1万円」という挑戦は、
お金の使い方だけでなく、人生そのものを整えるヒントだった。
- 何を買うか
- どう作るか
- 何を味わうか
それらを日々選び取ることは、
“生き方”そのものをデザインすることだった。
誰にでもオススメできるチャレンジではないかもしれない。
でも、「自分を見直すキッカケ」としては、
これ以上に濃密な1ヶ月はなかった。
あなたも、月1万円──まではいかなくても、
“本当に必要な食事”って何かを、見直してみませんか?