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プロローグ:
ある日、右手で字を書く友達に言われたんです。
「お前、左利きってだけでちょっと天才感あるよな」って。
笑いながら「そんなことないよ」って返したけど、内心ちょっと誇らしかったりして。でもその裏では、左利きというだけで、文房具との戦いがあったことなんて、誰も知らない。
ペンも、定規も、ハサミも、なんだって“右利き設計”。
それが当たり前の世界で、静かに奮闘してきた。
だけど今、時代はちょっと変わってきた。
左利き用の文房具が、優しく、力強く、僕らを支えてくれてる。
今日は、そんな“左利きの魔法道具”たちを、みんなに紹介させてほしい。
第一章:左利きという宿命と、最初の出会い
小学校の頃。
“左利き”ってだけで、先生に矯正されそうになったこと、ある人も多いんじゃないかな?「正しい持ち方は右手で」とか、「ノートはこう持たなきゃだめ」とか。
僕の場合、幸いなことに「好きに書いていいよ」って言ってくれる先生だった。でも、それでも右利き向けの文具は、なかなか手強かった。
一番最初に買ってもらった“左利き用”の文房具は、ハサミ。
「切れる」って、こんなに感動するんだ、って思った。
右手用のハサミを無理に使ってたとき、紙はちぎれるし、手は疲れるし。でも左手用のハサミに出会った瞬間、ストレスがスッと消えて、心がふわっと軽くなった。
第二章:筆記具という名の相棒たち
左利き用の万年筆との出会い
左利きにとって万年筆って、結構厄介。
右から左に書く動きの中で、インクが手に付いてしまう。
にじむ、汚れる、イライラする。
でも、「LAMY Safari LHモデル」との出会いで、その悩みがひっくり返った。ペン先の角度が絶妙で、紙との摩擦も絶妙。スルスルと文字が踊る感じ。
左利き用に調整された筆圧と、絶妙なグリップ。
「こんなにも自分に合う道具があるんだ」と、世界に優しくされた気がした。
ゲルインクペンの革命
「ZEBRAのサラサ左利きモデル」。
インクの乾きが異常に早い。
書いた直後でも手でこすらずに済むのは、感動モノだった。
第三章:定規の世界にも“革命”があった
定規って、実は左利き殺しアイテムの筆頭かもしれない。
右手で線を引く設計だから、左手だと数字が逆になって見づらいし、線もズレる。でも、「左利き用の定規」が出てきてから、劇的に変わった。
数字が左から右に進むように印字されてて、視認性が抜群。
線を引くときのスムーズさも段違い。
「文房具ひとつで、こんなにも作業が気持ちよくなるんだ」って、ちょっと感動したよ。
第四章:左利きのハサミ、その革命的進化
ハサミって、ただの刃物じゃない。
左利き用のハサミは、刃の向きも、グリップの角度も、何もかも違う。
「KOKUYOサクサ左手用」は、切るときの安定感とキレ味が本当に最高。紙がまっすぐ、スーッと切れるあの感覚は、右利きが当たり前に享受してきたものだったんだなぁ…って改めて思う。
第五章:文具だけじゃない、ノートだって味方してくれる
左利きにとってノートのリングは、地味に邪魔。
書いてると手がリングに当たって、リズムが崩れる。
でも最近は「左利き専用のスパイラルノート」も出てきてる。
リングが右側にあって、左手の可動域が広がる。
これがどれだけ快適か…一度使ったら、もう普通のノートには戻れない。
第六章:自分に合った文房具と生きるということ
「この文房具、左利き用だよ」って誰かにプレゼントされたとき。
それだけで「分かってくれてる」って気持ちになる。
道具って、人の生活にそっと寄り添うもの。
そして左利き用の道具は、「あなたの個性を否定しない」っていう、ささやかな愛情の証だと思う。
第七章:左利きというアイデンティティと、これから
僕は、左利きであることがちょっと誇らしい。
ちょっとだけ不便で、ちょっとだけ特別で、
でも、確実に自分だけの色を持ってる。
そして今は、そんな左利きの個性を応援してくれる道具たちがたくさんある。
それはもう、「小さな革命」と言ってもいい。
エピローグ:あなたも、誰かの“特別”になれる
最後に。
もしあなたの周りに左利きの誰かがいたら、
「左利き用の文房具、使ってる?」って聞いてみて。
そして、そっと一つ、プレゼントしてあげてほしい。
それだけで、その人の毎日が少しだけ、楽になって、
少しだけ、嬉しくなるかもしれないから。
おすすめ左利き文房具一覧
- LAMY Safari 左利き用万年筆
- ZEBRA サラサ左利きモデル
- KOKUYO サクサ 左手用ハサミ
- ミドリ 左利き専用定規
- Lihit Lab 左利き用スパイラルノート
この世界が、少しずつ「誰にとってもやさしい」方向に進んでいることが嬉しい。
左利きも、右利きも、どっちでもいい。ただ、自分の個性をそのまま活かせる道具があるって、なんて素敵なんだろう。