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■ プロローグ:10年、僕はブログで生きてきた。
深夜2時、最後の記事をアップした僕は、ふと画面の前で手を止めた。
2015年。まだ副業という言葉が一般的になる前、僕は「稼げるらしい」という噂だけでブログを始めた。ライティングの技術も、SEOの知識もなかった。けれど、なんとかPVを伸ばし、月3万円、月10万円、やがて月50万円と、ブログは僕に”自由”を与えてくれた。
だが2025年。気づけばPVは右肩下がり。収益も、アクセスも、SNSの反応も、全てが「もう遅い」と言わんばかりだった。
「終わりだな」とつぶやいた瞬間、僕は確信した。
今日でブログをやめよう。
■ ブログが稼げなくなった理由
かつては「検索1位」がすべてだった。けれど今、1位を取っても稼げない。なぜか?理由はシンプルだ。
・1. ライバルが増えすぎた
個人ブロガーだけでなく、大手企業、YouTuber、AIが参入。キーワードを狙っても、検索画面の上半分はすべて広告か、法人サイト。個人ブログは読まれる前に埋もれてしまう。
・2. SNSの拡散力が落ちた
X(旧Twitter)のアルゴリズムが変わり、リンク付き投稿はリーチしない。InstagramやTikTokでも、ブログ記事を読ませる導線が難しい。昔のように「バズって100万PV」なんて夢のまた夢だ。
・3. 読者の「読む気」がなくなった
スマホで読む人は増えた。でも、その時間はどんどん短くなっている。1記事5分以上読んでもらえることは稀。みんな動画へ、ショートコンテンツへ移行した。
■ それでも、ブログが僕を育ててくれた
じゃあ10年無駄だったのか?……そんなことはない。
- 文章を書く力がついた
- SEOの仕組みを理解した
- 読者の気持ちに寄り添えるようになった
- フリーランスとしての生活ができた
- 全国の読者から「ありがとう」と言われた
これはすべて、ブログがくれた財産だ。
PVや収益だけでは測れない、確かな価値がそこにはあった。
■ 「やめる」とは、捨てることじゃない
この10年で、ブログはもはや「日記」や「収益装置」ではなく、ひとつのスキルセットになった。
そして僕は、それを使って次のステージへ進む。
- YouTubeで話す力に変える
- noteや電子書籍で言葉を再構築する
- 他の企業のコンテンツ制作に活かす
ブログをやめることは、「書くことをやめる」ことじゃない。
むしろ、書き続けてきたからこそ、次に行けるのだ。
■ 最後に──まだ続けるか、辞めるか迷っているあなたへ
「稼げないからブログをやめたい」
「もう無理かもって思ってる」
そんな人に伝えたい。
辞めるのも、続けるのも、どちらも正しい。
でも、その判断は「数字」じゃなく、「心」でしてほしい。
やりたいか。届けたいか。書きたいか。
その答えがYESなら、もう一度だけ向き合ってもいい。
僕のように、静かに「さよなら」と言ってもいい。
どちらにしても、10年続けた僕が保証する。
ブログは、人生を変える力を持っている。
ブログが稼げなくなった20の理由
- 検索結果が企業サイトや権威性の高いサイトで埋め尽くされている
- Googleアップデートによる順位変動が激化し、不安定に
- AIによるコンテンツ生成が加速し、情報が飽和状態に
- 検索ユーザーの滞在時間が短くなり、収益に結びつきにくい
- アフィリエイト単価の低下(案件の報酬カットや終了)
- SNSアルゴリズムの変更で記事の拡散が難しくなった
- 動画や音声コンテンツに読者が流れている
- スマホユーザーが増え、長文記事の読了率が下がった
- YouTubeやTikTokのほうが「信頼されやすい」と感じられている
- 広告ブロッカー利用者の増加により、表示回数が減少
- 「まとめ記事」や「キュレーション」に対する評価が厳しくなった
- オリジナリティのない情報では評価されにくくなった
- ジャンルによっては競合が強すぎて個人が入れない
- 「個人の体験談」だけでは上位表示されにくい時代に
- Google Discoverなど“新たな流入源”の攻略が難しい
- AdSenseのクリック率や単価が年々低下している
- 読者が「買う」前にすでに他媒体で比較・決定している
- SEOよりも「ブランド力」が求められるようになった
- SNS誘導型ブログのコンバージョンが落ちている
- 「今さら感」のあるジャンルでは新規参入が絶望的
これからブログをはじめるメリット10選
- 自分の資産になる(SNSと違って消えずに蓄積される)
- 書くことで思考力・表現力が鍛えられる
- ポートフォリオや実績として活用できる(就活・転職にも)
- AI時代でも“自分の体験”は唯一無二の価値がある
- 検索エンジンからの集客は、ロングテールで安定しやすい
- 本業やスキルと連携して、副業・独立の足がかりになる
- 読者との信頼関係が築ける(コメント・お問い合わせ等)
- コンテンツを再利用してYouTubeやnoteにも展開できる
- 月数千円レベルから収益化を目指せる(リスクが低い)
- 継続すれば“書く人”としてのブランドが自然と構築される