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はじめに:「何かを変えたい」と思った朝
毎日、なぜか息苦しい。
部屋は片付いてるはずなのに、心がザワザワして、集中もできない。
ある朝、ぼーっと立ったままリビングを眺めながら、ふと思った。
「この部屋、モノは多くないのに、なぜこんなに“重い”んだろう」
そんな自分を変えたのが、「1日1捨(いちにちいっしゃ)」だった。
第1章:「1日1捨」とは何か?
「1日1捨」は、その名の通り、
毎日ひとつ、“不要な何か”を捨てるだけのシンプルな習慣。
・引き出しの中のボールペン
・買ったまま使っていないスキンケア
・スマホの中の使わないアプリ
・読んでいないのに積み上がる本
・もう会うことがない人の連絡先
最初は“捨てる”ことに、後ろめたさがあった。
でも3日、7日、10日と続けていくうちに──
捨てることが、選ぶことと同義だと気づいた。
第2章:「捨てる」ことが怖かった理由
私たちは、なぜモノを捨てられないのか?
その正体は、**“未来への不安”と“過去への執着”**だ。
「いつか使うかもしれない」「思い出があるから」
でも、その“いつか”は永遠に来ないし、“思い出”はモノに宿ってるわけじゃない。
むしろそれらは、今の自分の視界を曇らせるノイズだった。
第3章:人生が軽くなる5つの変化
「1日1捨」を1ヶ月続けたころ、人生に明確な変化が現れた。
① 頭の中がスッキリした
選択肢が減ることで、迷いが減った。
朝の身支度、夕食の献立、仕事道具──すべてがシンプルに。
② 時間にゆとりができた
「探す時間」「悩む時間」が激減。
1日は24時間、でも体感時間が1.2倍くらいに伸びたような感覚に。
③ 本当に大事なものが見えてきた
たとえば、今使っているお気に入りのマグカップ。
以前は5個以上持っていたけど、今はそれひとつを毎朝丁寧に洗う。
④ 人間関係も整理された
スマホのアドレス帳を“1日1捨”する日もあった。
その結果、「会いたい人」だけが残った。
⑤ 自分に自信がついた
「要・不要」を判断することで、自己決定力が育つ。
それは日々の小さな“自分との約束”の積み重ねだった。
第4章:「捨てる=失う」ではない
「捨てる」とは、“失うこと”ではなく、
**“今の自分に必要なものを選び抜く行為”**だ。
たとえば、何年も前に買った高価な服。
「もったいない」という気持ちでクローゼットに残していたけれど、
それは今の私にとっての“重荷”でしかなかった。
思い切って手放したとき、
クローゼットだけでなく、肩の力も抜けた。
第5章:今日から始める「1日1捨」ガイド
ステップ①:「見るだけ」でOK
まずは“捨てる”前に、家の中を1周してみよう。
「これ、使ってる?」と自分に問いかけるだけでいい。
ステップ②:ゴミ箱は身近に
すぐに捨てられる仕組みを整えると、継続しやすい。
ステップ③:「写真に残す」もあり
捨てづらい思い出のモノは、写真を撮って保存してから手放す。
ステップ④:アプリを活用する
ToDo管理アプリで「今日の1捨」を記録するとモチベが続く。
おわりに:「捨てる」は、選ぶ力
「1日1捨」は、単なる片づけ術ではない。
それは、**人生を整える“選択の練習”**だ。
もし今、あなたが「なんだかモヤモヤする」と感じているなら──
今日、たったひとつでいい。
何かを“手放す”ことから始めてみてほしい。
きっと、明日の自分は、
今日より少しだけ、軽くなっているはずだから。