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0. 序章:「1000記事で人生変わる」って聞いたけどさ…
「ブログを100記事書けば世界が変わる」
「1000記事書けば人生が変わる」
──これは、僕がブログを始めた当初、何度も目にした言葉だった。
正直、その頃の僕は信じてなかった。
だって、そんな夢みたいな話、あるわけないって。
文章書くだけで人生変わるなら、みんなもうとっくに変わってる。
だけどね、実際に1000記事書いたら、本当に人生が変わった。
今日はそんな、「1000記事」の裏側にある努力と失敗と収益と涙の話を、友達に語るような気持ちで綴っていくよ。
1. スタートは「貧乏くじを引いた気分」だった
あれは、今から6年前。
Webデザインの仕事が減っていたある冬、僕は「副業でブログって稼げるらしいよ?」という噂を耳にした。
最初に使ったブログサービスは「はてなブログ」。
テーマは特になく、とにかく思いついたことを書きなぐっていた。
「おでんの大根はなぜ美味しいのか?」みたいな、マジで日記。
記事数:10
PV:1日平均「1」
収益:ゼロ、というかアドセンスすら申請してない
「ブログって思ったより地味だな…」
それが最初の感想だった。
2. 100記事まで:誰にも読まれず、でも止められなかった理由
100記事までの道のりは、今振り返っても“修行”。
検索流入ゼロ、SNSバズもゼロ、コメントゼロ。
投稿するたびに「公開しました…」と呟くTwitterアカウントにも、反応はゼロ。
それでも止められなかったのは、書くこと自体がどこか気持ちよかったから。
誰にも読まれない文章を書く時間が、むしろ救いだった。
この頃は毎朝5時に起きて、出勤前に記事を書いてた。
コンビニのコーヒーを片手に、「俺は、やってやる」と呟く自分がちょっとカッコよく見えてた。
100記事目のタイトル:『何も起こらなかったけど、まだ辞めない』
これが、自分にとっての転機だった。
3. 101〜300記事目:初収益と“嬉し泣き”の夜
200記事を超えたころ、アドセンスに通った。
そして初めて収益が入った──8円。
その日の夜、コンビニで買った缶コーヒーを握りしめて泣いた。
たった8円でも「認められた」気がしたんだ。
「この先に何かがあるかもしれない」
その予感が、希望の炎を灯してくれた。
この時期は「雑記+レビュー」の構成にシフト。
特に反応がよかったのが、失敗談のリアルな記事だった。
例:
- 「クレジットカード地獄から抜け出した方法」
- 「フリーランスの確定申告、地獄だった話」
- 「納豆ダイエット1ヶ月やった結果がやばい」
こういう体験型の記事が、検索でも読まれるようになっていった。
4. 301〜600記事目:「収益の壁」にぶち当たる
この時期が本当にきつかった。
PVは月間約1万に達していたけど、収益は1万円台をウロウロ。
単価の低い記事ばかりだったのが原因だ。
SEOの勉強も本格的に始めた。
note、Udemy、ブログサロンにも参加。
お金も時間もガンガン使った。
でも、結果が出ない。
ある日、PVが急落した。
Googleのアルゴリズム変更だった。
アクセス激減、モチベーションも激減。
「もうダメだ。俺には向いてない」
──その日、ブログを閉じかけた。
でも、救ってくれたのは、たったひとつのDMだった。
「あなたの記事に救われました。死のうと思ってたんですが、ちょっとだけ生きてみます。」
読者のこの言葉で、また一歩前に進めた。
5. 601〜900記事目:記事が“資産”に変わり始めた
この頃、ようやく方向性が固まってきた。
- 雑記 → テーマ特化(生活×節約×体験)
- 自分のリアル体験を軸にする
- 検索意図 × 感情 = 読まれる記事
この組み合わせがヒットした。
例えばこんな記事:
- 「電気代2倍でもクーラーを使う理由と後悔しない方法」
- 「うつ病の母が笑った日。リモートワークという希望」
感情を込めた記事が、Googleにも読者にも伝わるんだと実感した。
PVは月5万〜7万、収益は8〜12万円ほどに。
生活はまだ苦しいけど、“未来”が見え始めた。
6. 901〜1000記事目:「書く」が「生きる」に変わった
もうこの頃になると、**記事を書くことが“日常”**になっていた。
息をするように、書く。
悩んだ日も、眠れぬ夜も、すべてを文字にして吐き出した。
そして1000記事目の日。
タイトルはこうだった。
「1000記事書いて、僕はやっと“自分”になれた」
泣きながら書いた。
これは「ブログで稼ぎたい」から始めた旅だったけど、
気づけば「自分を取り戻す旅」になっていたんだ。
7. 実収益まとめ(6年間の推移)
期間 | PV/月 | 収益/月 | 内容の変化 |
---|---|---|---|
1〜100記事 | 〜100 | 0円 | 日記、ネタ、SEOゼロ |
101〜300記事 | 〜1,000 | 8円〜1,000円 | 記事の質向上、SEOの意識 |
301〜600記事 | 5,000〜10,000 | 2,000円〜10,000円 | アドセンス+楽天アフィリ導入 |
601〜900記事 | 30,000〜70,000 | 30,000円〜120,000円 | 特化テーマ、読者と対話が増える |
901〜1000記事 | 100,000〜130,000 | 150,000円前後 | 安定収益、記事が資産化 |
8. 僕が1000記事を「楽しく」書けた理由
- 書くことが“誰かとつながる手段”だったから
- 本音をぶつけたとき、必ず誰かが返してくれたから
- つらいことを、ネタに変えられる場所だったから
- 続けることで、“自分”の輪郭がハッキリしたから
9. まとめ:収益は「オマケ」だった
収益を目的に始めたブログだったけど、
今思えば、収益は「おまけ」だった。
本当に得たのは、「自分らしく生きる力」だった。
誰にも読まれなくても、伝えたいことがある。
そんな気持ちを持ってる人には、ブログは最高のツールだ。
10. 最後に、あなたへ。
これを読んでいるあなた。
もし、ブログで悩んでるなら、言いたい。
「1000記事、書いてみなよ。」
それは、ただの数字じゃない。
あなたが何を感じ、何に泣き、何に笑ってきたかという軌跡になる。
数字よりも、そこに詰まった想いが、
人の心を動かす記事になるんだ。