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プロローグ:広告代理店って、なんかキラキラしてない?
ねぇ、広告代理店って聞いたら、どんなイメージ湧く?
「オシャレそう」「企画とか楽しそう」「花形職業っぽい」「夜遅そう」「ブラックそう」——。
うんうん、たぶん全部正しい(笑)。
だけど、それだけじゃ語れないドラマがあるんよ。
今日はそんな“広告代理店”という、ちょっとクセのある世界に、僕がたどり着くまでの道のりを、友達に話すみたいに語ってみたい。
就活のリアルも、失敗も、涙も、そして、ほんの少しの奇跡も。
どこかの誰かの背中をそっと押せたら嬉しいな。
第1章:高校時代の「モヤモヤ」がすべての始まりだった
僕は地方都市の普通の高校に通ってた。
成績も部活もそこそこ。目立つわけでもないけど、真面目すぎるってわけでもない。
そんな僕に、将来の夢なんてなかった。
先生に「進路希望書出せ」って言われても、
「大学行って、就職して…なんとなく生きるんかな」くらいのテンション。
でも、ひとつだけ心がざわつく瞬間があったんよ。
それは、テレビCMを見たとき。
特に泣けるやつ。家族愛とか、友情とか、恋とか——。
あれって、たった30秒なのに、なんでこんなに心が動くんやろって。
その“正体”が知りたくて。
そして、自分も“誰かの心を揺らす人”になれたらって、思い始めた。
第2章:広告学部のある大学を目指した受験生活
「広告の仕事がしたい」
そう決めた高3の冬。遅いスタートだった。
でも、目指すは広告をちゃんと学べる大学。
電通・博報堂がターゲットにしてるような学歴フィルターを気にして、有名大学に絞った。
志望校は某有名私大の“広告専攻”。
正直、倍率高くてビビったけど、もう後には引けない。
朝から晩まで、マークシートとにらめっこ。
でも、心の奥ではワクワクしてたんよ。
——この先に、「あの世界」があるって思ったから。
結果、なんとかギリッギリで合格。
母が泣いた。僕も泣いた。
第3章:大学で見た広告の“裏側”にシビれた
広告専攻に進学してみて、まず思った。
「広告って、ただのCMじゃなかった!」
人の心理を読む「行動経済学」
ブランディング、マーケティング、メディアプラン…
世界がぐわーっと広がった。
何より、教授陣が元・大手広告代理店のレジェンドだらけで、講義が濃すぎる。
「クライアントと戦いながらも、信じたメッセージを届ける」
その言葉に震えた。
「俺、やっぱり広告マンになりたい」
この気持ちはどんどん強くなっていった。
第4章:就活は、“自分を売る”リアルな戦いだった
大学3年の秋、就活解禁。
広告代理店を目指す仲間たちと、情報を交換しながら、ESを書き、面接を受ける日々。
だけど、これが地獄。
とにかく倍率がエグい。ESだけで何千通。
グループディスカッション、SPI、面接…
一つ一つがまるで試練みたいだった。
「君、広告マンっぽくないね」
そんな言葉に心が折れたこともある。
でも、そのたびに思い出すんよ。
あの高校生の頃、テレビの前で心震えた自分を。
「絶対に、あの世界に行く」
第5章:大手代理店・最終面接の日
緊張で前日眠れなかった。
最終面接の朝、駅で見かけた小学生の笑顔に、なぜか癒されるという謎の現象。
「これが最後のチャンスかも」
そんな気持ちで、震える手を押さえながら、面接室に入った。
——結果。
合格。
メールの件名に「内定通知」と書かれてた瞬間、
人生で一番、深く息を吸ったかもしれない。
第6章:広告代理店で見た「現実」と「夢の続き」
入社してすぐ思った。
「想像以上に、泥くさい世界やな…」
華やかな企画書の裏には、
徹夜と修正とクライアント対応の嵐。
でも、その中にも確かにあった。
——“人の心を動かす魔法”が。
CMの一行のコピーを巡って、チームで喧嘩した夜。
プレゼンでクライアントが涙した瞬間。
街中で、自分の手がけた広告を見かけた時の高揚感。
あのときの僕は、間違ってなかった。
エピローグ:広告代理店は「夢を売る場所」
広告って、言ってしまえば“嘘”に近い。
だって、完璧な商品なんてないし、
どんなに美化しても、現実は違うこともある。
でも——
その“嘘”に、心を動かされて、明日がちょっとだけ前向きになったりする。
それって、すごく尊いことじゃない?
広告代理店って、夢を売る場所やと思う。
だから、僕はこれからも、誰かの心に届く何かを作っていきたい。
おわりに:キミに伝えたいこと
もし今、「自分が何をしたいかわからない」って悩んでる子がいたら、
ちょっとでも“心が動く瞬間”を大事にしてみてほしい。
それが、君の未来を決めるヒントかもしれんから。
そして、広告業界に興味あるなら、
とりあえずCM見て泣いてみて(笑)。
感情が揺れるって、才能やから。