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はじめに|地図には「クセ」がある
地図を眺めていると、時々、目を疑うような町の名前に出会う。
「……今、なんて書いてあった?」
まるでボケとツッコミが成立しているかのような地名。
ふざけているのか、それとも意味があるのか。
でも、確実に心に残る。
今回はそんな「一度見たら忘れられない変な名前の町」を、笑いと驚き、そしてちょっとした教養を交えて紹介していきます。
第10位|【仁王】(におう)|徳島県
「仁王立ちしてそうな町」と話題の仁王町。
実は地名の由来は「二王(におう)」という二つの神を祀った神社から来ている真面目な由緒あり。
でもSNSでは「住んだら肩幅広がりそう」「怖くて夜歩けない」とネタにされがち。
それでも、その重厚感ある響きに心を奪われる人は多い。
第9位|【行き止まり】(いきどまり)|青森県
バス停の名前に実在。「行き止まり行き」の行き先表示は衝撃の一言。
旅行者は「精神的にも行き止まり感ある」と妙に共感してしまうネーミング。
この場所の語源は、昔の道が本当に「突き当たり」で終わっていたためとのこと。
第8位|【屁内】(へない)|岩手県
漢字で見ると気にならないが、読み仮名で爆笑必至。
この町名、地元の人は割と普通に受け止めているが、
初見の観光客は「どうしても笑ってしまう」と困惑。
語源はアイヌ語に由来するらしく、意味としては“川辺”などのごく真面目な意味だそう。
第7位|【女体入口】(にょたいいりぐち)|茨城県
実在のバス停名。
思わずGoogleマップで検索したくなるが、こちらは「女体山(にょたいさん)」の登山口というれっきとした場所。
しかしインパクトは抜群。
Twitterでは「登山のモチベが妙に上がる」と評判(?)。
第6位|【回り道】(まわりみち)|北海道
人生そのものを地名にしたかのような一軒家地名。
郵便局の人も配達に困った経験があるとか。
「回り道したからこそ見えた景色もある」なんて、妙に詩的な気分になれる。
第5位|【小人町】(こびとまち)|大阪府
「トトロに出てきそう」
「入口が低そう」などと話題に。
実際には童話のような雰囲気とは無関係だが、住んでいる人はむしろ誇りに思っているとのこと。
「大人になれない町です」と書いた看板があるとかないとか。
第4位|【猫八】(ねこまた)|長野県
妖怪か?ペット好きの集落か?
正解は、地名として昔からある名称。
しかしその読みのインパクトと語感のかわいさから、
若者の間では「一度住んでみたい町No.1」として注目を集めている。
第3位|【鬼無】(きひん)|香川県
「鬼が無いってどういうこと?」
桃太郎はここに来なかったのかもしれない。
実はその由来は、桃太郎伝説に関連があるとされ、
鬼が去った平和な地という意味も込められている。
なんとも神話的な深みを感じさせる地名。
第2位|【善知鳥】(うとの)|青森県
読めない、そして意味が深い。
善知鳥神社に由来するこの地名。
鳥の名前であるが、その読み方「うとの」は非常に珍しく、
「世界一難読な地名ランキング」にも度々ランクイン。
旅行者泣かせだが、ロマンに満ちている。
第1位|【浪漫村】(ろまんそん)|熊本県(※創作系地名)
「まるでマンガの世界!」と話題になった超個性派。
実際には企業が開発したテーマ型集落で、
町全体が西洋ファンタジー風にデザインされている。
日本にいながらヨーロッパの片田舎に来たかのような気分になれるスポットで、
観光客にも大人気。
“名前”だけで観光誘致を成功させた好例でもある。
番外編|惜しくもランク外だった「変な町名」
- 【急行】(きゅうこう)|岐阜県:電車かと思ったら地名
- 【二股】(ふたまた)|北海道:恋愛相談が多そう
- 【一発】(いっぱつ)|山口県:人生勝負感
終わりに|「変な名前」に宿る、土地の記憶と物語
地名とは、その土地に根付いた歴史であり、文化であり、
そして、ユーモアでもある。
最初は「クスッ」と笑ってしまうかもしれない。
でも調べてみると、そこには地域の誇りや物語が詰まっている。
名前だけで語れる町。
それは、地名に「名刺以上の力」があるという証明かもしれません。
次の旅の目的地は、“名前”で選んでみませんか?